40代の今、自分の生き方やこれからの時間に、ふと立ち止まって考える瞬間はありませんか?
仕事や家庭、将来への不安に揺れる日々の中で、心を整える時間はとても大切です。
そんなときに寄り添ってくれるのが、心が軽くなるエッセイ。飾らない言葉で綴られたエッセイには、共感や癒し、そして自己肯定感を取り戻すヒントが詰まっています。
この記事では、「自分を見つめ直したい40代女性におすすめのエッセイ10選」をご紹介。忙しい毎日でも気負わずに読めて、心がじんわりほどけていくような本ばかりを厳選しました。
短時間で読めるもの、ひとり時間にぴったりな作品、心を整える読書体験を求めている方に、きっとぴったりの一冊が見つかるはずです。
この記事はこんな人におすすめ
- 自分らしさを見つめ直したいと感じている40代女性
- 心が疲れたときに読書で癒されたい方
- 忙しくても短時間で読めるエッセイを探している方
- 共感できるエッセイストの言葉に出会いたい方
40代女性におすすめのエッセイ10選
『ひとまず上出来。』ジェーン・スー
「うまくやらなくても、今日もちゃんと生きてる」。そんな肯定が欲しい日もありますよね。
社会や家庭の中で背負いがちな様々な呪縛を、軽やかに、時に鋭くほどいてくれるエッセイ。等身大の言葉が、読み手の肩の力をすっと抜いてくれます。40代の心にしみる、「歳をとるのも、まあ、悪くないか」と思える一冊です。
『わたしのマトカ』片桐はいり
女優、片桐はいりさんが、ひとりでフィンランドを旅した体験をユーモアたっぷりに綴ったエッセイです。
独特の視点と飾らない語り口で描かれる旅の出来事は、どれも不思議と愛おしく、ページをめくるごとに引き込まれていきます。読んだあとには、自分もどこか知らない街を歩いてみたくなる――そんな、大人のひとり旅の魅力が詰まった一冊です。
『とにかく散歩いたしましょう』小川洋子
老犬とともに歩く静かな時間。そのなかに、人生の深みやぬくもりがにじむ一冊です。
作家、小川洋子さんが、愛犬との散歩を通して感じた風や季節、記憶の断片を丁寧につづったエッセイ。歩く速度に合わせて心もゆるみ、日常のなかの「小さな宝物」が見えてきます。ゆったりと深呼吸したい日に、そっと寄り添ってくれるような本です。
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『じゃむパンの日』赤染晶子
日常の中の「なんてことない瞬間」に、ふと胸をつかまれる──そんな一冊です。
芥川賞作家・赤染晶子さんが生前に綴ったエッセイは、ユーモアと哀愁が交差する独特の味わい。少しの寂しさや懐かしさ、大きなやさしさが同居していて、読後にはなんとも言えない温かさが残ります。岸本佐知子さんとの「交換日記」も併録されています。
『ねにもつタイプ』岸本佐知子
作者の豊かな想像力に、思わず笑ってしまう一冊。
翻訳家、岸本佐知子さんの視点は、日常のささいな違和感や感情の引っかかりを絶妙にすくい上げます。ちょっとひねくれていて、でもどこかユーモラスな感性がクセになる文章。リズミカルな文章で、楽しく読み進められます。
『上り坂下り坂』青木玉
人生の「坂道」を、凛として歩む。そんな大人の女性に響く、静かな力を持ったエッセイです。
作家、青木玉さんが、日々の出来事や思い出を柔く細やかな筆致で綴ります。母は幸田文、祖父は幸田露伴という文学の系譜を感じつつも、語られるのはごく私的で普遍的な感情。年齢を重ねることへの肯定感に満ちた一冊です。
『たいのおかしら』さくらももこ
何度読んでも笑ってしまう、そしてちょっぴり泣ける。そんな、人生のおやつみたいな本。
『ちびまる子ちゃん』の作者、さくらももこさんが日常をユーモラスに切り取ったエッセイ。鋭い観察眼と茶目っ気のある語り口に、ページをめくるたびニヤリとしたり、自分の子供時代を懐かしく思ったり。疲れたとき、落ち込んだとき、何度でも読み返したくなる心の常備薬です。
『本当に大事なことはほんの少し』ウー・ウェン
たくさんのものを抱え込んで、ふと疲れてしまったときに読みたい一冊。
料理研究家・ウー・ウェンさんが語るのは、暮らしの中で本当に大切にしたいこと。「少しでいい」「完璧じゃなくていい」と優しく背中を押してくれる言葉たちは、現代を生きる大人の女性にとって、大きな安心になるはず。暮らしと心を整えるヒントが詰まっています。
『ここに物語が』梨木香歩
作家、梨木香歩さんが、過去20年にわたり書き綴ってきた書評やエッセイを収めた、深く静かな「読書の旅」の記録。
『二十歳の原点』『百年の孤独』など、彼女自身の心に残り続けた本との出会いを通して、物語が人生にどう寄り添い、支えてきたのかが見えてきます。読むうちに、自分自身がどんな本に支えられてきたのか、ふと振り返りたくなるような一冊。読み終える頃には、あなたもきっと本を読みたくなるはず。
『わたしの好きのかたち』高垣麗子
「好き」を大切にすることが、人生を豊かにする──そんな気づきをくれるエッセイ。
モデルの高垣麗子さんが、自分の感性と丁寧に向き合いながら綴った日常。モノ選び、人づきあい、自分をいたわる時間……そのすべてが愛おしく、真似したくなるヒントにあふれています。美しく整った暮らしの中にある、小さな「好き」が心を癒してくれます。
自分らしさを見つける読書時間のすすめ
エッセイは「読むセラピー」。自分の気持ちを整理したいときや、何かに迷っているときに、そのヒントとなる言葉に出会えることがあります。
また、ふとした一文で、幼い時の思い出が蘇ってきたり、「ああ、こういうことあるよね!」と、日常の生活の中でつい埋もれてしまった自分の感情に気付いたりすることも。
40代という節目に、自分自身を見つめるための読書時間を持つことは、人生においてとても豊かな営みです。お気に入りのカフェや、静かな夜のひとときにエッセイを手に取って、自分の内側と静かに対話してみてください。
まとめ:エッセイで心を整える、40代からの読書時間
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共感と癒しに満ちたエッセイは、心にそっと寄り添ってくれる
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「自分らしさ」や「これからの生き方」に向き合うヒントが見つかる
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短時間でも読めるから、スキマ時間のリフレッシュにもぴったり
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人生経験を重ねた今だからこそ響く、深くやさしい言葉がある
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旅、暮らし、本……多様なテーマから自分の「好き」を再発見
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読後には、少しだけ気持ちが軽くなる
人生の節目に差し掛かる40代だからこそ、心に響く言葉に出会うことは、何よりのご褒美です。誰かの言葉にそっと背中を押されながら、自分のペースで、穏やかに歩いていきましょう。
エッセイは、心を整えるための静かな処方箋。この先の人生を、もっと自分らしく、もっと心地よく過ごすために、ぜひ気になる一冊を手に取ってみてください。
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